投票所まで傘をさして行こうかどうしようか迷うのは、このところ、いつも出がけに思うことです。先週の半ば頃、仕事先で高層ビルの窓から東京の西部方面を俯瞰したとき、雲は垂れ込めながらも空は明るくなってきていたので、天候はこれから回復するのかと思いました。しかし、梅雨とは云え、ここ一週間以上はしとしとと静かに、時にはざあざあと強く、場所によっては強烈に雨が降っています。
また、熱海では大雨のため思いもよらぬ土石流が発生し、多くの犠牲者が出てしまいました。お悔みとお見舞いを申し上げます。
昨日は都議会議員選挙の投票日でした。投票所は目と鼻の先の小学校なのですが、結局、煙雨の中傘をさし、整理券を持って出かけました。昼下がりと云っても、あまり人出もなく、これでは投票率は低いかなと思いました。
飛沫を気にしているのでしょうか、大声の選挙カーもあまり通らず、やけに静かな選挙戦で、公報を見なければ候補者の主張などよく分かりません。投票用紙と鉛筆を持って、記入台の前に立って名前を見わたしても、誰一人として都の財政問題を取り上げていた候補者はいなかったように思います。
以前は豊かであった都の財政も、このコロナ禍でかなり逼迫してきていると思うのですが、コロナワクチン、減税とオリンピックなどが争点で、今は財政は選挙戦の争点ではないようです。
今朝、即日開票の結果を知ってから、候補者のポスターを掲示板が近くなので、再び見に行きました。一晩で当選と落選、歓喜と悲哀に包まれる候補者たち、そのギャップに何か感じるものがあります。ポスターは皆笑顔で、それぞれ当選に望みをかけていたことでしょう。選挙戦中は皆さんどんな思いで戦っていたのでしょうか。
ポスターを眺めていると、多くの候補者が抽象的ですが、「変える」「東京から日本を変える」と云っています。やはり日本は今、「変わり目」に来ているようです。だからNHK大河ドラマも幕末から明治の人「渋澤栄一」を、時代に合わせ取り上げたのかもしれません。
それでは、コロナ後の世界はこれからどう変わるのでしょうか。
本日も、小生のブログにアクセス頂きまして、ありがとうございます。
小生はコロナ前の姿には戻らないだろうと考えています。特に経済においては。
(各国中央銀行が参加する国際決済銀行)は、世界経済の行先きについて、3つのシナリオを示しています。
まず、第一のシナリオは、パンデミックが次第に落ち着いてきて、消費が拡大を続け、業種にもよるが企業部門の損失も限定的となって、多くの国で物価上昇が進み、中央銀行の目標値を超えたとしても、それは一時的なものになり、順調に回復する。但し多くの途上国では回復が遅れる可能性がある。
第二のシナリオは、より力強い成長のもと、物価上昇が予想以上に進み(インフレが予想以上に進み)、金融環境が一気に引き締まって市場参加者は今までリスクを積極的にとってきた、特に金融市場の参加者に大きな影響を与える(金融バブル崩壊)というものです。
第三のシナリオは、新種コロナが蔓延してパンデミックが上手に制御できず、景気回復が頓挫してしまい、世界不況になると云うものです。
今、米住宅価格の上昇が加速していると云われています。先月24日発表の指数によれば、前年同比14.6%の上昇と、あのリーマンショックの原因となったサブプライムローンの時の住宅価格指数の上昇14.5%を上回る勢いと云うことです。
当時のような複雑な金融工学を駆使した債務膨張は起こっていないはずと云われていますが、5年前と比較して40%以上も価格が上昇するのは異状です。
これはコロナ対策のため、住宅ローン金利が歴史的に低く、株高で家計が潤っているため、投資目的(実需ではなく)で高級住宅を買う動きが拡がっていることも一因とされています。
住宅価格は他の株価以上に市民の経済活動に大きく影響するので、過熱しすぎるとその後が怖いのは以前のリーマンショック時も同じです。
なんだか第二のシナリオが有力候補のように思えてくるのですが、こちらは即日開票ではありません。結果が出るまで少し時間がかかるようです。
花壇の紫君子蘭も、長雨にはうんざりと下を向いて元気がありません。
紫君子蘭
本日のボンドランチ
いつものランチと変えて、
少し高級なサバ定(ごはん大盛)