キィーンとゴーという金属音が入り混じって近づいてくるのが分かります。
一斉に西北の上空を見上げます。雲にまぎれて、明瞭とは云えないのですが、やってきましたブルーインパルス。
前回、高校生で見た抜けるような青空に、当時の航空自衛隊ブルーインパルスが描き出した白一色の五輪マークとはどこか覚悟のようなものが違うようには思いましたが、オリンピックをLiveで観る唯一の場面かもしれないと思いながら、しっかりと観ていました。
「いよいよ」と云うか「とうとう」と云うか、このコロナ禍の下、しかも東京は緊急事態宣言下の真只中で、TV局のアンケート調査によれば、国民の40%、都民の50%が「中止」と答えている東京オリンピックの開会式が、23日の夜、米国のゴールデンタイムに合わせて行われました。
無観客であった為か、それに退屈だったのか、中には先行して入場した外国選手などは、体育座りをする者や、サッサと帰ってしまう者まで、続出したと云われています。
一年の延期後のオリンピックだったので、準備も充分と期待もあったことから、開会式は少しのガッカリと、このコロナ禍でさまざまな問題をはらみながら、よくやったとの感がないまぜとなって、複雑な心持ちで観ていました。
なんだか、前回の東京オリンピックのような、僅かな気のゆるみもない、整然としたオリンピックと比べて、日本が長年抱えてきたさまざまな問題が垣間見えた、隙だらけのオリンピックのように感じました。
復興五輪の趣旨からは離れた気もしますが、それでも205の国々からこれだけのアスリートが、東京にコロナ下と云えども集合したことや、「君が代」斉唱とドローンによるエンブレムや地球儀には感動を覚えました。
なにか晴れ晴れとしないオリンピックになりそうですが、深夜に開会式が、花火の打ち上げで全て終わった後、TVの前でホッとする小生がいました。
テレビを観ている合間に、寝室の窓から外を観れば、皓皓と輝く月光の下、花火の打ち上げが終わったばかりの競技場のライトが明明と光っています。
本日も、小生のブログにアクセス頂きまして、ありがとうございます。
今までに、多くのメディアに取り上げられた東京オリンピック、パラリンピック準備局の試算では、32兆円の経済効果と194万人の雇用創出効果があると云われてきましたが、経済効果0、あるいはマイナスとなり、雇用もたいして創出された様子もありません。それどころか、拡大しつつあるデルタ型によるコロナ第5波で、オリンピック中にでも東京は一日に3,000人以上の新規感染者が出るのではないかと専門家は云っています。
東京でのオリンピック開会式の同日、NYダウは史上最高値を更新しました。日本でもかつてそうでしたが、資産(株式や不動産等)価格の上昇による資産効果はすさまじく、米国はさらに、金あまりの好景気とインフレになるのではないかと思っています。
そしていずれ、バブルの末期を迎えたとき、以前の日本の平成バブル崩壊のときのように、日銀がそれに気付いた直後に強烈な引き締めを行えば(急ブレーキを踏めば)バブルは一挙に崩壊し、市場は混乱のるつぼと化すのは既に証明済です。
米国も日本のバブル崩壊はとっくに研究済で、そうなる前に金融政策を変更するのだと思われます。
また、今回のオリンピックで、あれだけ安心安全をうたった「バブル」方式は早々にほころびてしまい、大会関係者の感染者だけでも120人を超えていると報道されています。ですからバブルはいつまでも続くことはありえないのだと思います。
一方、日本の株価も今のところは何とかバブっているとは云われながら、持ち堪えていますが全ては米国頼みです。結局日本は米国の影響を受けずには済まないのです。
どちらにしても資産バブルは波乱の芽を内蔵して、膨らみ続けているのです。
そう云えば、オリンピック開会式で感動した1,824台のドローンによる東京エンブレムも、地球儀も、結局は米国のインテルの技術と製品に頼っていたとは、昨日の新聞で知ったのですが、やはり米国頼みで残念で、少し悲しくもありました。
本日のボンドランチ
ドローン型をした升本のアサリ飯