毎年のことですが、ゆずやかぼちゃが風物詩となっている冬至が来ると、いよいよ1年の終わりに差しかかります。また恒例となっている当社の株主総会もこのころに行われます。今年は冬至が22日(水)、株主総会が24日(金)でした。
冬至は1年の中で最も太陽の位置が低く、昼の長さが短くなります。ですから昔から太陽の力が最小となる日と考えられていて、冬至を過ぎると太陽の力が日に日に増してくるので、運気も上向くと考えられていたようです。
冬至は「湯治」とかけ言葉となって、ゆずはお金の「融通(ゆうづう)がきくように」との願いから、「ゆず湯」に入ると良いと云われています。勿論ビタミンCによる血行促進で温熱効果もあるようですが。
温かいベッドから意を決して起き上がり、カーテン越しにも明りを感じない暗い部屋にベッドサイドのライトを点け、薄暗がり伝いに洗面所で冷たい水でうがいをし、顔を洗えばようやく目が覚めたようです。
株主総会の準備もあることなので、早目の出勤をと思い、身ごしらえをし、トーストを一枚口にくわえたまま、カーテンをたぐり窓を開ければ、新鮮な冷気が入り込むと東の空の朝焼けが目に飛び込みます。冬至の夜明けです。
朝と夜の狭間に広がる赤味を帯びたオレンジから、白っぽいブルー、そして薄い紺色に、やがて夜の領域へと変化していきます。ふっと北西の空を見上げると、有り明け月が朝焼けに照らし出された建物の上で、白く輝いて夜をまだ主張しているようです。
24日は、コロナ禍で迎える2度目の株主総会となりました。昨年につづき、当社の会議室で行うこととなり、前日はその準備に管理部を中心に余念がありません。
そして、前回よりだいぶDX化して、主会場と第2会場を設けて、そこを繋ぎ、議長をはじめ取締役全員が、一同に会したようにするため、床下にコードを敷設するのに苦労したようです。
その甲斐あってか、株主総会当日は約1時間で無事、終了しました。
招集ご通知にもコロナ禍もあることから蜜を避け、出席をできるだけご遠慮頂きたい旨のメッセージも、掲載させて頂いたことから、出席株主さまも少なく質問も2、3問と極く僅かでした。
早く、コロナ禍もおさまり、多くの株主さまに集まって頂き、活発な勢いのある株主総会としたいものと考えています。株主さまに熱の入った意見を頂くには、なんとしても当社の業績を上げなければかないません。
今回の株主総会を冬至の太陽と思い、日に日に会社はパワーアップしていきたいと思っています。
本日も、小生のブログにアクセス頂きまして、ありがとうございます。
内閣府が2020年度の国民経済計算年次推計を発表しています。国民の豊かさの目安となる1人あたりの名目GDPは約428万円となって、OECD(経済協力開発機構)加盟38ヶ国中19位と、なんとも情けない結果となってしまいました。
2027年には韓国、28年には台湾に抜かれそうです。その原因は高齢者人口の増加とデジタル化の遅れによる労働生産性の低さが主因とありました。
また、2020年度のGDPもリーマンショック時を上回る落ち込みとなり、名目GDPは3.9%も減ったと伝えています。
また、政府が24日に閣議決定した2022年度予算案は一般会計が過去最大の107兆円に膨らみました。これまでの財政拡張により、政府債務累計は1,000兆円を超え、GDP比で世界最大となり、これは円の信認の問題にも波及しそうです。
近年流行っている、MMT理論(現代貨幣理論)によれば、自国通貨建てで資金調達できる政府はハイパーインフレでも起きない限り、債務の増大を懸念することはないと云われていますが、これは本当なのでしょうか?
一旦インフレになったら、それを制御できるかは、誰もが証明できてはいないのです。
新型コロナウイルス対策で、世界各国の政府もかなり財政出動はしましたし、中央銀行も、金融を緩和し通貨が大量に発行され拡張されてきました。
しかし、ここにきて米国もテーパリングから、中央銀行の国債や企業のCP(コマーシャルペーパー)購入の縮小を発表し、かつ利上げを予定しているのはご存じの通りです。
イギリス、カナダ、スイスなども、それに続いて財政健全化に舵を切っています。
なんだか日本だけ取り残されそうで心配になってきます。
今の日本も冬至の太陽で、これから日に日にパワーをつけていかなければなりません。それにはどうすべきか、皆で考えなければいけませんね。
当社も同じで、i-Bondの成長戦略をしっかり考えなければなりません。
本年も小生のブログをご愛読頂きまして、誠にありがとうございました。来年も宜しくお願い致します。
皆さん、良い年末、年始をお迎えください!
本日のボンドランチ
総会後の慰労の釜めし