年始回りも一段落。正午をかなり過ぎてから、近所の定食屋さんに出かければ、ランチのピークは過ぎたためか、それとも正月休み続きで会社の始動が遅れているのか、やたら空いています。
その後の小生の予定も立て込んでいることから、ランチは早目に済ませて表に出れば、空からまだ軽そうな雪がチラホラと舞い始めます。
その足でオフィスに戻り、接客と会議を終えて、一息入れに外に出れば、雪は先刻よりは重めに、見渡す視界一面に白い軌跡をひいて、続々と降ってきて、既に会社のエントランスも入口のローズマリーも雪景色となっています。
久し振りの雪に興じて、なおも行けば駐車している車の屋根には、もう10㎝近くも雪は積もり、店頭には早くも明りが灯っています。そう云っている間にも雪はドンドンと太鼓を細かく叩くが如く、見る見る積もっていき、別世界を創り出そうとしているようです。
普段見慣れたものも、好ましいもの、そうでないものも一様に覆い隠して、銀世界を短時間で創り上げてしまうのです。その変わりゆく姿に少しワクワク感を感じながら、目的もなしに、足下に気を付けながらさらにゆけば、雪は勢いを増しているようにも感じます。どちらかと云えば変化を好む小生にとっては、更に積もる雪を期待していました。
ところが、夜半には小降りとなり、帰り道にはすっかり上がって、街路樹はまるでクリスマスのイルミネーションで飾ったようです。ついこの間終わったクリスマスが再来してきたのかと一瞬よぎりました。
昨日の新聞によれば、企業倒産が歴史的な低水準になっているようです。新型コロナウイルス禍2年目の昨年は約6,000件強と1964年以来57年振りの少なさとのことです。
本来の姿を政府や金融機関が約55兆円の融資で資金繰りをカバーしていまい、一様の銀世界にしてしまったかのようです。これが、雪が解けて現実の世界が現れだすように、元金返済の本格化が始まると、現実の姿が浮き彫りになった企業から息切れする懸念もあります。
現下オミクロン株がさらに増えた場合、政府や金融機関は更なる融資で現実の姿をカバーするのでしょうか。カバーするには相当な雪(資金)が必要ですし、天にも無尽蔵に雪がある訳でもなく、そのひずみはどこかに現れてくると考えられます。
本日も、小生のブログにアクセス頂きまして、ありがとうございます。
東京が雪化粧をした日の日経朝刊には、大見出しで「米利上げ前倒し」、サブタイトルで「FRB資産早期圧縮も」とありました。小生にはどちらかと云えば大見出しとサブタイトルは逆で「FRBが資産早期圧縮」の方が重要で、資産の早期圧縮は、市場に大量に出回って、資産バブル(株・不動産など)を引き起こしている資金の回収を意味しています。
原因は米国のインフレです。一時的と思われた米国のインフレは、どうもそうではなく、過熱するであろうインフレを予測してのFRBの資産圧縮と推測されます。
それを受けて、6日の東証日経平均は反落して、一時700円超の安値をつけました。同時に米債券市場で長期金利の指標となる10年物国債利回りが急上昇して、1.75%と高水準をつけ、価格は下落しました。
どうも現在のオミクロン株の進行拡大とは逆に、現在進行形の金融バブルの方は、膨張は何だか少しあやしくなってきたようです。
雪が止むように、ジャブジャブに供給されていた資金も止み、逆回転の回収に入ると、徐々に加速度がついて、もしかすると暴落状態に入り込むかもしれません。
これは株式も債権も、さらに不動産までもが、そうなる危機を孕んできたのではないかとも考えられます。丁度雪が止んで徐々に解けるのですが、その解ける前に朝方の冷え込みで凍りつき、足をすくわれて転ばないようにしなければなりません。
一昨日からNHK大河ドラマは「鎌倉殿の13人」の放映が始まりました。
昨年の「晴天を衝け」同様に一年間付き合うつもりですが、大河ドラマが採り上げるテーマはいつも、その時代を反映していて感心させられます。まさに華麗な貴族社会から武家社会への転換点を映し出すもので、どこが転換点となるかよく観たいと思っています。
当社はその転換点後の社会に着目して、少し先を見通し、事業の方向性を決めていこうと考えています。その入口がi-Bondであり、このプライマリーマーケット(i-Bond発行市場)の開拓、拡販がまずは今年のテーマとなっていきます。勿論その先も見通し、臨機応変に臨みたいと考えています。
ボンドランチ
時間短縮の為「すきやきうどん」