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お盆休みが終わり、今日から通常通りのお仕事という方もたくさんいらっしゃるに違いありません。お休みを十分に満喫することはできましたでしょうか。遠出をされて、普段よりも疲れがたまってしまっているようなことがないとよろしいのですが。
外出先などで食事を手早く済ませるため、ファーストフード店でテイクアウト(もち帰り)という場合も珍しくないでしょう。レストランなどでの外食に比べ、費用も時間もかからず、気楽に食事を楽しめ、また、天気がよければ、屋外で過ごすことが心身のリフレッシュにもつながります。テイクアウトという食事形態の需要は、日本に限らず、世界的にみても増加傾向にあるようです。その一方で、需要が増えれば増えるほど、捨てられる容器の量も、それに比例して増加していきます。公園のゴミ箱が捨てられた容器であふれかえっている光景を、皆様も目の当たりにしたことがあるのではないでしょうか。
近年、地球環境に対する意識の高まりから、世界中で様々な環境改善に向けた取り組みが活発になってきています。例えばスイスでは、テイクアウトの多いファーストフード業界で大きな変化が起こりつつあり、容器の再利用システムを導入する企業が目立ってきています。このシステムは、リサークル社が一昨年から行政の助成を受け、12ヶ所のテイクアウト事業者とともに試験的におこなったことがきっかけではじまりました。それから2年もたたないうちに、スイス全土に普及するまで広がり、参加企業はいまや800社を超えています。更に先月には、スイス全土に180超のレストランをもち、まだシステムを導入していなかったコープ社がこのシステムに参加することを表明しました。今後、加速的に普及することが期待されています。
スイスには容器の再利用システムが2つあり、並行して存在し、どちらもリサークル社が開発した容器ですすめられていますが、容器の色、形状、参加事業者は異なっています。ひとつ目は、スイス小売業者として最大規模を誇るミグロ社のレストランのテイクアウト部門が単独でおこなっているものです。ミグロ社では一昨年から容器再利用システムを導入しており、スイス全土175ヶ所でリサークル社の容器が使われています。ミグロ社のレストランを利用する人は毎週120万人ほどおり、そのうちの3分の1はテイクアウト客です。彼らを対象に5スイスフランの預り金をもらって再利用できる容器を提供しています。ミグロ社によれば、これまでに使い捨て容器6万セットが再利用型容器に代替されたそうです。
もうひとつは、コープ社のレストラン部門が先月から参画を決めた容器再利用システムとなっています。2つのシステムの違いは、前者がミグロ社単独のもので、ミグロ社で使っている容器はミグロ社でしか使っておらず、使用後の返却もミグロ社にしかできないのに対し、後者は、他の様々なテイクアウト部門をもつ業者が共通して使っているものなので、どこでも利用でき、どこにでも返却できることです。預り金がミグロ社の倍の10スイスフランですが、食器をもどした時点で返してもらえるので、実際に消費者にとって負担が大きくなるわけではありません。使用した容器の返却が容易な方が消費者に普及しやすいとして、一部の環境保護団体ではこちらを推奨しています。
リサークル社によると、1週間に1度、ひとりの人が使い捨てのかわりに再利用できる容器を使うことで、1年間に1.5kgのプラスチックゴミの削減が可能になるとか。容器の再利用システムの実績を積んでいくことができれば、スイスのみならず、いずれは他の国でも導入がすすんでいくことでしょう。弊社は環境マネジメントシステムISO14001の認証を受けております。これからも年金・医療・介護・環境のサプリメントであるマリオンのボンドなどを通して、環境改善に向けた取り組みをおこなって参ります。