2022.02.21社長ブログ

季節の分かれめ

ガリレオは金星が満ち欠けするのは、金星が地球から見て太陽の前に来たり、後ろに行ったりすることを意味していると考え、地動説が正しいことを観測によって証明したと云われています。

その金星が先週末の金曜日に、明けの明星(金星)として、まぎれもなく現れ、天空で太陽とランデブーしているように見えました。

2~3分も登る朝日を眺めていると、みるみる天空へと移動し、それにつれて金星も回り込むように位置を変えたようです。短時間でもこんなに変化するのですね。

時間の経過とはこのように、人の都合などおかまいなしに姿を刻々と変え、二度と返り来ない時を刻んでいます。これが云わば人智を越えた自然界を支配している理法とでも云うのでしょうか。

昼下がりには、お客様訪問のため、会社を出てタクシーを見つけようと交差点にきてみれば、都が管理している木の剪定作業が交通整理の人と一緒に行われていました。

自然に伸びた樹木の枝を切り、風通しをよくし、養分を効率よく取り込み生長を促進させ春を待つための準備のようです。樹木に人の手を加えて、見た目もよくしようとする目的もあります。樹木のためにも、人のためにも、剪定は行われているようです。

さて、訪問先は東京ミッドタウン日比谷にあり、オフィス棟の総合受付のあるフロアからは皇居方面や反対側のビル群、遠くは房総半島までが見渡せます。すばらしい眺望に違いありませんが、ここから見える風景のほとんどは、人の都合で人工的につくられたものばかりです。

天体は別として、地球上の一定部分を除いては人工的につくられたものであふれかえっていると云っても過言ではないかもしれません。それが環境破壊に繋がっているようです。

また、それらと深く関連しあっているのが経済です。人間の生活に必要な物資を生産、分配、交換、消費を効率よく合理的にするため、一定のルールをつくり経済と称し、そこに血液の如く循環させるための金銭をからませ、国の機関により、ほどよくコントロールできる手筈に仕組んだはずなのです。

そこに最近とみに各国や企業、そして個人の思惑が交錯して、また思わぬアクシデントのようなものもあり、なかなかうまくその仕組が回らなくなってきたようです。

勿論、そこに自然災害やコロナパンデミックスのような人智ではいかんともしがたいことも、時には起こるものです。そんなものが、ないまぜとなって現実の世界は回っているのではないかと思っています。

金星と太陽1.JPEG

金星と太陽2.JPEG

剪定.JPEG

皇居のおほり.JPEG

房総半島.JPEG

本日も、小生のブログにアクセス頂きまして、ありがとうございます。

現下の刻々と変化する経済状況からは、少しも目が離せない、節目にきているように感じています。

欧米を始めとする各国はインフレを抑制するために金利上昇政策をとり始めました。それに対し日本政府・日銀は逆に、上昇させまいとして「0.25%の指値オペ」を繰りだしています。欧米は金融政策の引き締めに入っていますが、日本はそれにいつまで抗うことができるのでしょうか。

北京オリンピックも終わりました。まさかとは思いますが、これを機にロシアがウクライナに侵攻するかもしれません。もし交戦状態にでもなれば、サプライチェーンは分断され、エネルギー資源は高騰し、インフレは更に加速することでしょう。

本当に大陸間弾道ミサイルや、極超音速ミサイル兵器、果ては核兵器を持っている国がそれらを戦争となって使用しないなどと云うことがあるのでしょうか。

また、オリンピックを終えたばかりの中国は一体、このような事態にどのように対処するのでしょうか。全くよくわかりませんね。

さて、「ロシア軍より恐いインフレ」と云う人もいますが、事実日本でもジワジワ物価が上昇し、CPIを押し上げてきています。きっと夏以降は物価上昇がもっと、はっきりしてくるのは間違いなさそうです。

その時日銀はどのように動くのでしょうか? いつまでも「指値オペ」が通用するわけもありません。最年少五冠藤井竜王のような何か妙手はあるのでしょうか。

まだオミクロンも収束に向かったとは言い難い情況です。でもここ2年にわたるコロナ禍がトリガーとなって、世の中大きく変化しています。

その変化に合わせて当社も順応するよう努力しなければなりません。

きっと、今ごろ房総半島の白浜あたりでは菜の花やストックが咲いて、人間界のことなどはおかまいなしに、春を連れてきていると思います。

昨日の朝、風は冷たくとも街を歩けば、雨上がりの匂いがし、風の運ぶ僅かな春のたよりをなんとなく感じます。

冬野菜の天ぷら うどん.jpg

本日のボンドランチ

冬野菜も春野菜天ぷらへと衣替えの季節うどん

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