ここのところTVを点けると、どこもウクライナ情勢で持ち切りです。いつも悲惨な、ロシア軍の攻撃により破壊された建物や路傍に放置されたままの、モザイクのかかった複数の遺体などの映像が放映されています。
人口約4,400万人のうち、現在のところ500万人ほどが国外へと逃難しているそうです。南部の都市マリウポリで、市長は市民を含めて約2万人が殺害され、4万人程がロシア軍に連れ去られたと窮状を訴えています。
しかし、休日の朝のTVは今迄とは少し違いました。ロシア軍の理不尽な進攻を訴え、しわを寄せ、不快な感情をするいつものゼレンスキー大統領ではなく、笑みを浮かべているようにも見え、ウクライナ軍のネプチューンミサイル攻撃でロシアの旗艦、ミサイル巡洋艦「モスクワ」が炎上後に沈没したことを、誇るように伝えていました。
また、それを記念して切手までも発行されたようです。記念切手を買求め列をつくる市民の姿などをTVで観ると、まだ余裕があるのか、ウクライナは広く激戦地といまだに戦地になっていないところでは、様子が異なるのか、フェイクを含むさまざまなニュースが入り混じるので本当の実情がよくわかりません。
ロシア軍が進攻を始めて50日がたちます。ゼレンスキー大統領の顔が、2月末の頃から較べるとかなりやつれたと云うのは、大きなストレスと苦悩の日々を送っていることが、窺い知れます。
そんな中でも3月23日には日本でもオンラインによる国会での演説がありました。また、いろいろなところで行う演説を見聞しますと、表現力がすばらしく、説明が上手で、教養もあり、とにかく説得力があります。
これによって、支援する国々も増え、戦局が厳しい中でも果敢に戦えているのではないでしょうか。また、祖国を救うため、国外から戻り、軍への入隊を志願する若者も多いようです。
それでも戦争は悲惨で無残なものなのに、それを止めることさえできない、現在の国際連盟の無力さも、今回露呈したように思います。連盟も大改革が必要になってくるのかもしれません。
ウクライナもきっと雪も融けて、春になっているとは思いますが、東京は春を過ぎ一時は初夏を思わせ、半袖シーズン到来を思わせたのに、週末にかけての冷たい雨が1日2日と続けば、寒の戻りとなり、昼でも雲の多い薄ら寒い日となりました。
しかし夜半に見上げた空は雲の切れ間から月光が射し込んでいました。週明けからまた曇り空から雨になるかもしれないと天気予報は云っています。
今頃の天気はこの先どうなるか、ウクライナ情勢や経済状況同様に先読みが難しい時季でもあります。
本日も、小生のブログにアクセス頂きまして、ありがとうございます。
ウクライナ情勢、インフレ動向、金利上昇トレンド、コロナの行方、どれをとりましても先行きが不透明です。
一時の寒の戻りはあったとしても着実に季節は前に進むように、ウクライナ情勢も、経済状況も、そしてコロナ禍さえもがやがて、どこかに収斂していくのでしょう。
そしてまたいつか形を変えて、サイクルも変えて、本質的には同じことが繰り返されるのが自然の成り行きのような気もします。
その途中で起こる様々な変化に、小生らは対応していく力がなければならないと思います。
経済は特に小生等にとっては重要なものですが、今大きな変革期に入っていると考えられます。その一因となったのがコロナ禍による世界的金融緩和であり、その引き締めが各国でインフレ対策として始まりました。
一例に米国の政策金利(短期)が上がってきました。既に米国では住宅ローンに影響が及び、金利が5%台に乗りました。やがてこれは長期金利をも上げて行くことになるのでしょう。
コロナ禍で世界中でばら蒔かれたお金がインフレを呼び込んでしまったので、それを阻止しようと米国などは5月から本格的に回収に着手することになります。きっとこの影響は大きく、増々円安が加速し、日本のインフレも相当のものとなるのではないでしょうか。
15日、鈴木俊一財務相も、為替市場で進む円安及びインフレ懸念について、「急速な円安への変動は望ましくない。また商品価格に十分転嫁できていないし、賃金がその伸びを補うほど伸びていないことについては悪い円安」であると指摘しています。
いよいよ日本も、本格的な円安ともなれば、貿易赤字はもとより、経常赤字も常態化するかもしれません。そうなればいよいよ資産バブルサイクルも減少方向に向かい、やがて崩壊する日がくるかもしれません。ここは渦中に巻き込まれるのではなく、一旦バブルから一定期間離れていることも大切ではないでしょうか。
そうかといって完全に離れるのではなく近くにいて、臨機応変にいつでも出動できるようにしておかなければなりません。
今回の変化とスピードは共に速いように思われます。
ボンドランチ
冷凍マグロのおかげで難しい時季はありません