紺青の空に、黒雲に乗って台風15号の先陣を切って、あたかも入道姿の積乱雲がやってきたかと思うと、
お昼前には突然激しく降り出した雨。
一雨来た後は再びの青空が。そこには天中に差し掛かった太陽がギラギラ。
日曜日で人もまばらな歩道からはむせ返るような湿気が上がってきます。
会社前庭のサルスベリは、まだ夏は健在と云わんばかりに赤い花を自慢げに咲かせています。
でも暦は着実に進んで、今日は9月9日の菊の節句(重陽の節句)となりました。
きっと菊も今、出番を待って近い将来に備えていることでしょう・・・・
・・・・という書き出しで昨日昼頃に書きあげた内容でしたが、
昨夜来の台風は三浦半島をかすめて、午前5時前に千葉市付近に上陸しました。
やはり、あの先陣を切って進撃してきた入道姿の雲の勢いは、やがてやってくる本体の前触れだったのですね。
昨日の日経朝刊には、「水没する世界の金利」と台風の季節にうがった表現で、マイナス金利についての記事がありました。
記事によれば、マイナス金利にも大きく二つの意味があるとのことです。
一つ目は、民間銀行が中央銀行(日銀)にお金を預ける際の金利がマイナスになる「マイナス金利政策」と、
二つ目が少々わかりにくいのですが、「債券(国債)マイナス利回り」で、
債権から受け取る金利収入と満期時に戻る元本の合計額を超える高値で購入すると、
利回りはマイナスになるというものです。
どちらにしましても、お金の預け入れ側あるいは貸し手側が金利(保管料=実質金利)を負担するというのは、
どう考えてみても異常な状態と言わざるを得ません。
一つ目の政策は、民間銀行が損をこうむるのを嫌って、
お金を企業側に貸し出さざるを得なくなることを狙ったことであり解かりやすいのです。
しかしなぜ債権がマイナス利回りでも売れるのか?
それは、マイナス金利でも良いという買い手が次から次へと出現してくるからで、
今買ったとして、適利を載せても次の買い手がすぐに表れる状態だということのようです。
しかしこれも永久に続くはずもなく、その行きつく先はどうなるかは誰にも解りません。
現在、利回りがマイナスとなる債権の残高は世界中で、年初来2倍の約1,800兆円あるといわれています。
このことからも、マイナス金利の問題は、日本ばかりでなく世界中で起きている大問題だといえるのかもしれません。
もしも、このマイナス金利問題が拡大していって、ついには個人の預貯金にまで迫って金利生活者を更に圧迫する
(今でも、金利が0.01%の世界と圧迫されていますが)ようなことにでもなれば、
どこに「お金の置き場」を求めたらよいのでしょうか?
これらのことを意図したことではありませんが「小口預金者をマイナス金利から守る」という大義は、
当社が生成するi-Bondの大義と同義ではないかとさえ思っています。