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昨日は敬老の日。国民の祝日に関する法律では、多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝うことを趣旨としています。今年8月1日現在、日本では総人口の31.3%が65歳以上、17.2%が75歳以上、6.3%が85歳以上となりました。また、昨年の日本人の平均寿命は女性87.32歳、男性81.25歳となり、女性は6年連続、男性は7年連続で過去最高を更新しています。高齢期をいかに健康に、かつ幸福に生きていくのかは、日本の抱える大きな課題であることはいうまでもありません。
今年5月末、ニュージーランド政府は、同国で初となる幸福予算について詳細を公表しました。ニュージーランドは経済的に大きく成長している最中ですが、その恩恵をすべての国民が受けているわけではありません。より多くの国民が幸福を実感できるようにするためには、国が抱えている、例えば、心の健全性の欠如、子供の貧困、不平等といった長期にわたる問題に取り組んでいく必要があります。ただ、こうした複雑な問題は従来のやり方では通用しない部分も多く、その意味でも、幸福予算は新しい解決策につながっていくのかもしれません。幸福予算は次の3つの方法で実行され、また、国民の生活に影響を及ぼす可能性が高い、心の健全性、子供の幸福、マオリ(先住民)とパシフィカ(太平洋系の住民)の人々の願望、生産性のある国家の構築、経済の転換、の5つを優先領域としています。
1.政府機関の縦割り型手法を廃し、幸福を向上させるための政策の評価や実行に政府全体で取り組む。
2.現代世代の要求に応える結果に注力するとともに、将来世代にとっての長期的な影響を考える。
3.財政、自然資本、国民、コミュニティなどの健全性をはじめ、達成を測る幅広い指標で進捗を追跡する。
今回、予算配分の決定にはじめて幸福の分析が用いられました。ニュージーランド政府は、根本的な変化には時間がかかるものの、幸福予算がその大きな一歩となるように力を尽くしていくと宣言しています。
こちらも関連するお話になりますが、英国のある慈善団体は、地域の強みと課題を測る新たな指標として、繁栄する地域の指標(Thriving Places Index)を作成しました。地域レベルでの幸福の状況を示すための確かな枠組みづくりを目的としており、経済面や財政面だけをみて進歩を定義する現在の考え方に真っ向から挑むものです。指標は、地域の現状、持続可能性、平等という3つの主要な項目で構成されています。各項目は更に細かい要素に分かれており、地域の現状の項目には、心身の健康、よい仕事、自然へのアクセスなどの要素が含まれ、持続可能性の項目には、リサイクル、土地の利用など、平等の項目には、雇用、収入などが含まれています。ホームページ上で都市を選ぶと、その都市のそれぞれの項目についての状況が点数(10点満点)の高さで色分けされた図で示され、これを利用すれば、人々の幸福を支える公平で持続可能な地域づくりのために整備すべきことがわかり、異なる地域間の状況を比較することも可能です。また、幸福度の向上に最も影響を与える分野に注力したり、異なる部門や組織間で意見を共有するためにも役立ちます。
さて、弊社で取り扱っているマリオンのボンドは、年金・医療・介護・環境のサプリメントであり、人々の幸福の実現に寄与するものです。更なる貢献度の向上を目指し、日々の事業に励んで参ります。