2020.02.03社員ブログ

減少する人口に合わせた

本日もアイボンドブログをご覧いただきまして誠に有り難うございます。

今日は節分ですから、これから豆まきをされる方もたくさんいらっしゃることでしょう。文献に残っている豆まきの最古の記録は、室町時代まで遡るとか。邪気が追い払われ、皆様の無病息災の願いが叶うとよろしいのですが。

先月20日に総務省統計局から公表された「人口推計2020年(令和2年)1月報」によりますと、今年1月1日現在の日本の総人口(概算値)は1億2602万人(男性6133万人、女性6469万人)となり、前年同月比30万人の減少です。年齢階層別にみると、15歳未満1517万人(男性777万人、女性740万人)、15~64歳7492万人(男性3794万人、女性3697万人)、65歳以上3594万人(男性1562万人、女性2031万人)となっています。総人口に占める割合はそれぞれ12.0%、59.4%、28.5%になりました。

今後の日本の将来を考えてみると、人口減少、少子化、高齢化といったキーワードが思い浮かびますが、国の赤字から交付金も減り、地方の財政も危なくなってきていることは間違いありません。パイが拡大する時代は、どこの交付金をどれだけ増やすのか、という衝突は常にあるものの、基本的には、どこでも増える、で収めることができます。しかし、パイが拡大しない、あるいは縮小していく時代には、どう分配するのか、という難問に向き合わざるを得ません。拡大はもちろん、現状維持ですら難しくなってきますから、減らす、やめることが必要になってきます。これは、誰かに痛みを強いることになり、政治家も行政も一番やりたくない議論です。だから、これまで先送りされてきましたが、いずれ、それでは済まない状況がやってくるでしょう。そのときの縮小や分配の議論ができるように、行政も住民も今から覚悟を決め、対話や合意形成の力をつけておかないと、奪い合いの競争や戦いという展開になりかねません。

とはいえ、これまでよりも厳しい時代になっても、地元経済の循環を高め、外に頼らなくても自分たちでエネルギーや食べ物を賄えれば、仕事やお金を外に頼らなくても、ある程度は自分たちでまわしていけます。また、地元経済の循環だけではじり貧になっても、ITなどを活用することで、業者を介さず、直接、自分たちのつくる素晴らしい製品やサービスを世界に届けられるようになってくれば、必要なお金は外から直接稼ぐことができるでしょう。日々のエネルギーや食べ物は自分たちで賄え、必要なお金は自分たちで稼げるようになっていければ、国や大企業などに頼り切ることなく、持続可能な暮らしができます。これはあくまでも理想像ですが、地域での新しい希望のつくり方として、減少する人口に合わせたまちづくりが必要です。そして、それを実現するために不可欠なもののひとつが、合意形成プロセスの確立になります。社会的には、様々な考えや立場の人を排除せず、一緒にやっていこうという流れになってきています。しかし一方で、多様な意見や立場の人々がどうやって話し合えばよいのか、どうやって合意に達することができるのか、という方法論がないままで多様性を広げてきた結果、多様な人はいるけど何もすすまない、という状況になっていることも事実ではないでしょうか。

さて、弊社も不動産活用という視点で、これまで以上に、地域の経済に対して何かしらのお役に立てればと考えております。これからの弊社の動向にも引き続きご注目下さい。

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