2020.02.17社員ブログ

食べられるコーヒーカップ

本日もアイボンドブログをご覧いただきまして誠に有り難うございます。

先月になりますが、私の次男が成人式に出席しました。といいましても、まだ小学校4年生で10歳ですから、2分の1成人式になります。小学校の体育館で式を終えた後、クラスごとに各教室で、生徒たちが保護者への感謝の気持ちと将来の夢を発表しました。二十数名のクラスですが、将来の夢としてあげられたなかで最も多かったのは、ユーチューバーになること。理由は、たくさんの人を喜ばせたい、たくさんお金を稼ぎたいなど。また、英語をしっかり勉強して、海外で働きたいという生徒も目立ちました。ちょうど今月、こちらは長男の通う中学校になりますが、夏休みを利用したニュージーランドでの語学研修の説明会があり、妻が出席しました。学校長の推薦が必要で、長男が選抜されるかどうかはわかりませんが、参加できれば、よい経験になるのではと思っています。

私事はさておき、ニュージーランド航空は、持続可能な発展につながる革新的な手段と位置付け、食べられるコーヒーカップの試験導入を一部の路線とラウンジではじめました。ニュージーランドの企業twiice社との協同で開発されたバニラ味のクッキー製コーヒーカップで、液体が漏れることはないそうです。利用した顧客からも好評であり、デザートボウルとしても使用されています。twiice社は食事用の食器セットにもこの取り組みを広げようとしているところです。ニュージーランド航空では毎年800万杯以上のコーヒーを提供し、従来のプラスチック製カップはゴミ埋立地で処分されていました。昨年、全路線と地上ラウンジにおいて、紙とトウモロコシでできた植物由来の生分解性カップへの切り替えがなされています。これによって年間1500万個のプラスチック製カップの埋立地行きを阻むことができ、twiice社の食べられるコーヒーカップは、その後押しするものです。また、機内やラウンジに顧客がマイカップをもち込むことも勧めています。ニュージーランド航空のある幹部は、カップを堆肥化するとともに最終的にはごみ埋立地にもち込まないことを目指す、と語り、twiice社の共同創設者のひとりも、食べられるカップはパッケージの新しい革新的な在り方を世界に示す大きな役割を果たす、とコメントしています。

環境をはじめとするESGへの関心は世界中で高まっているところです。日本版スチュワードシップ・コードやコーポレートガバナンス・コードはESGに言及しており、投資家や企業に国内株式投資を中心としてESGへの認識は広がりつつあります。政府も成長戦略などで取り組み方針を示しており、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など公的年金積立金の管理運用主体(GPIF、国家公務員共済組合連合会、地方公務員共済組合連合会、日本私立学校振興・共済事業団)もESG投資を株式以外の資産に広げる動きがみられます。昨年12月、厚生労働省は、厚生労働大臣の諮問機関である社会保障審議会の資金運用部会に、公的年金積立金の基本指針(積立金の管理及び運用が長期的な観点から安全かつ効率的になされるようにするための基本的な指針)の見直しを報告しました。公的年金積立金の管理運用主体を所管する各大臣は、被用者年金制度を一元化した2015年10月から共通の積立金基本指針を告示で定めていますが、昨夏の公的年金の財政検証の実施や運用環境の変化を踏まえ、指針を見直します。現行指針では、「株式投資において、収益確保のため、ESGを考慮することについて個別に検討」となっているものを、改正案は、「積立金の運用において、投資先及び市場全体の持続的成長が、運用資産の長期的な投資収益の拡大に必要であるとの考え方を踏まえ、ESGを考慮した投資を推進」とし、具体的な投資行動を求める踏み込んだ内容が盛られました。

公的年金によるESG投資は今後ますます拡大していくことでしょう。弊社もその状況をよく見極め、時世を捉えた商品を提供していくことで、将来、公的年金によるESG投資に関与できればと思っています。

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