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日本経済新聞社は今回で16回目となる金融機関顧客満足度総合ランキング調査の結果を公表しました。昨年11月21日から26日にかけてインターネットによる調査をおこない、20歳代から60歳代の男女1万529人(男性5479人、女性5050人)から有効な回答を得ています。評価の対象はメガバンクをはじめ、信託銀行、ゆうちょ銀行、インターネット専業銀行、地方銀行、第二地方銀行、信用金庫、労働金庫、JAバンクです。各個人が主に利用する金融機関について接客・利便性(窓口対応、ATMの営業時間、事務処理の迅速さなど)、品揃え・提案力(預金金利の高さ、商品説明のわかりやすさなど)、信頼性(セキュリティ対策、経営情報の公開度など)、今後も利用したいかどうか、の4分野・23項目について、大変満足、まあ満足、どちらともいえない、やや不満、大変不満の5択形式で答えてもらい、点数化しました。その結果、第1位住信SBIネット銀行、第2位東京スター銀行、第3位みずほ信託銀行、第4位ソニー銀行、第5位セブン銀行、第6位ジャパンネット銀行、第7位イオン銀行、第8位東邦銀行、第9位三菱UFJ信託銀行、第10位労働金庫および伊予銀行となっています。
住信SBIネット銀行が首位に立つのは今回が初めてです。接客・利便性での高得点が他行をしのぐ評価につながりました。実店舗をもたず、手続きはインターネットで完結でき、運営コストが軽いネット銀行ならではの低金利住宅ローンが強みになっています。2月の変動金利は0.415%と0.5%前後のメガバンクよりも低い水準です。顧客の不安を解消するため、首都圏と近畿圏に無料で相談に応じる対面式の代理店を14ヶ所置きました。預金残高、住宅ローンなど各種商品やサービスの利用に応じたプログラムも用意し、ランクが高くなるほど提携ATMでの出金手数料や他行宛の振込手数料を優遇しています。預金残高を株式・債券取引の買い付け余力に反映できるSBI証券との連携サービスや、パソコンでの取引実行を顧客のスマートフォンで承認するといった安全対策も高い評価を得ました。
同行社長の円山法昭氏は首位獲得について、「念願だった。当社は住宅ローンなどの金利は業界水準のなかでも低く、預金金利は高く提供してきた。ATMや振込手数料も最大15回まで無料と、多くの利用者にとって使いやすい。銀行の基幹システムを開放するオープンAPIで新しい技術を企業とつなぐほか、対面でも住宅ローンの代理店を多く展開している。利用者の使い勝手を高める継続的な努力が認められた。今後の課題としては、ネット銀行利用者のすそ野を広げたい。我々は住宅ローンやグループのSBI証券との連携に強みをもち、30歳から50歳代の、特に男性の利用者が多い。金融取引に慣れていない若年層や主婦層には届いていない。銀行インフラを他の企業に開放するネオバンク戦略を推し進める。それによって20歳代や主婦層に親和性の高いサービスを提供する予定だ。顧客の層と数を同時に拡大させていく。」と述べています。
ネット銀行が評価を伸ばす一方で、三井住友銀行20位、三菱UFJ銀行21位、みずほ銀行35位と、メガバンク3行すべてがトップ10圏外にとどまりました。顧客基盤があまりにも広いと、評価も割れやすいのでしょうか。個人向けにi-Bondなど不動産証券化商品を取り扱っている弊社においても、こうした調査結果を分析しながら、顧客満足度の更なる向上に努めて参ります。