13日金曜日夕方、西の空には不安を呼ぶような雲がながれ、天気予報は翌日から崩れ気温も低く午後には一時雪になるだろうと云っていましたが、その通りでした。
フッと窓の外を見やれば、いつのまにか冷たそうな雨は雪に変わっていました。前日開花宣言にマッタをかけられたソメイヨシノが、この氷雨と雪の混じる寒空に開花宣言です。
一方、新型コロナウイルス感染者が大陸を越え拡大して、世界中で14万人超えとか、桜は開花しても喜び半減ですね。
WHOのテドロス事務局長は11日(水)、感染拡大はパンデミック(世界各地で同時多発的に流行する状態)だと述べました。そして今、主戦場はヨーロッパに移ったとも云ってます。
確かにイタリアなど、既に医療崩壊にもなりかねない、ところまできているようです。
アメリカでも13日、トランプ大統領は国家非常事態宣言を出し、ここ8週間が山場と云っています。
日本でも安倍首相は、13日に成立した改正特措法により、いつでも感染拡大を防ぐ為の「緊急事態宣言」を出し国民の私権制限もできるようになりました。6日には感染判定のPCR検査も保険適用となり受け易くはなりましたが、判定で陽性となれば症状が軽くても、全員入院隔離となり、イタリア同様医師やベッド数が足りず、医療崩壊に繋がる可能性もあります。
さらに新型コロナは季節性がなく、暑くなっても治まらないようで、当然東京オリンピック2020も開催が危ぶまれています。聖火は既にギリシヤを走り出しています。でもお花見同様、心までウイルスに感染したかのように、なんかパッと晴れませんね。
日本の関係者は表面上ヤル気ですが、IOCに判断を委ねています。そのIOCバッハ会長は、WHOに判断をまかせています。このWHOのテドロス事務局長の発言は、これまで小生がTVで見聞していると、何だか中国寄りみたいで、もし結果中国の都合で、判断されるようなことになれば嫌ですね。
昔から「風が吹けば桶屋が儲かる」という「意外なところに影響が出る」という諺がありますが、新型コロナウイルスもいろいろな事象とリンクしていて、様々なところに影響を及ぼしています。なかんずく経済には相当な負の影響が出ています。
トランプ大統領が感染者が急増する欧州からの入国制限を11日に表明すると、12日のニューヨーク株式市場では史上最大の2,352ドル安となり、それを受けた日経平均株価も1,800円超の急落で、1万7,000円の大台割れでしたが、終値は1万7,431円となりました。
一方、トランプ大統領がその後「国家非常事態」を力強く宣言すると、ニューヨーク株価は一変して過去最大の値上がりで、1,985ドル高を示し、超乱高下相場を展開しています。
リーマンショックの時はサブプライムローンにより、資産そのものが腐り出したのですが、今回はコロナウイルスの為、経済そのものが滞り、景気が負のスパイラルに陥り、ウイルスの拡散次第ではどこまでも経済が縮小してしまう、リーマンショックよりたちの悪いものになるかもしれません。
今はウイルスの拡散も経済の成長もその分岐点にあるのではないかと考えています。
どちらにしても拡大した場合の究極問題は人命と経済のバランスになるのではないでしょうか?
見えない敵との戦いは非常に厄介ですね。
本日のボンドランチ
室内でお花見弁当