今年はコロナに気が揉めていたせいか、外出の機会も少なく、薫風かおる絶好の五月を満喫することもなく、素通りしてしまった感があります。
そんな5月最後の日となる昨日、休業要請の緩和を受け、伊勢丹がオープンしたのを知って、雲の重なる、今にも降り出しそうでなんとか我慢している空模様の中、出かけてみました。目的は別にないのですが、間近に迫った梅雨に備えて、雨具売り場など寄るつもりでコロナの憂さ晴らしに、派手な色のレインコートやシューズを買いたくなりました。
さて、到着してみると入口は一箇所だけで、フェイスガードにマスク姿の人が入口で待ち受け、薬用ジェルで除菌してからの入店と、かなり厳重です。
店内に入って分かったのですが、雨具売り場なる特設されたものはなく、ウェアー、シューズ、傘と売り場はバラバラです。シューズに至っては、レインシューズみたいなものはなく、通常のものに防水が施されているものがあるだけでした。
また、今迄の日曜日のデパート程の人出はないものの、購買力は我慢していた分だけ、旺盛なような感じもします。
緊急事態宣言は解除されたものの、都内では5月30日14人、昨日5人と新たな感染者が確認されている中、今日から幅広い業種の休業要請を緩和する「ステップ2」へ移行します。
もう、経済が我慢しきれず、見切り発車したようなところもあります。
もし万一、また、コロナウイルスがぶり返し再度の非常事態宣言が発令されたら、もしかすると経済の方が、それこそ緊急非常事態宣言を発令するようなことになりかねません。
本日もアクセス頂き、有難うございます。
今日を境に、また街には活気が徐々に戻ってくるのでしょうか。昨日の日経コラムによれば、海外メディアは「日本のコロナウイルス対策は、ことごとく見当違いに見えるが、奇妙にもうまくいっている」と評し、PCR検査率も低く、外出制限強制力もあまり発動しないのに、欧米に比べてなぜ感染者も死亡者も少ないのか、不思議と伝えています。ノーベル賞の山中伸弥教授はその謎を「ファクターX」と呼んでいます。
その答えって一体何なんでしょうか。興味津々ですね。
そんな中、今日私のもとにも新宿区の給付金対策室から、例の10万円の申請書が送付されてきました。
国民一人10万円の配布で総額13兆円かかります。今年度歳入の法人税は総額12兆650億円を見込んでいますので、この給付は法人税では賄い切れないことになります。
この給付につき内閣府の諮問会で、ある委員が「広く配るというのは莫大な額がかかるから、財源は広く集めるしかない」と消費税をさしておっしゃっているような記事を読みました。これは何も今回の給付に限らず、社会福祉の財源は概して皆、本当に消費税に頼らざるを得ないのかもしれません。
現下、国は既に、約1,115兆円にものぼる国債を発行しています。この度それにコロナ対策費は事業規模で1次、2次合わせて、233兆円以上となります。これら全てが国の国民に対する借金、赤字国債と云っても過言ではないと思います。
だとすれば、これはいつか徴税力のある国が何らかの形の税金で徴税して、何年たっても返さなければならないものだと思います。ですから、この10万円はただで貰ったものではなく、また誰かが返してくれるものでもなく、小生等、自分達がいつか税金と云う形で返済しなければならない、という認識が必要なのかもしれません。
どうも、ここまで膨張してしまった国債を減少させるには奇妙な「ファクターX」は存在しないのかもしれません。
さもないと、国が令和の徳政令のようなことを形を変えてでも行うようなことになったら困りますものね。
本日のボンドランチ
おかずはなんだか分からない
「ファクターX」です